【売約済】ベルグルンド＆ヘルシンキ・フィル／シベリウス：交響曲第2番＆第7番

シベリウス
①交響曲 第2番 ニ長調 op.43
②交響曲 第7番 ハ長調 op.105

指揮：パーヴォ・ベルグルンド
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
録音：1986年、1984年

シベリウスの交響曲をいずれも複数回録音しているベルグルンドですが、この86年録音盤が彼の最高傑作であると同時に、このディスクこそがこの2曲の最高の演奏とも断言できる名盤です。ヘルシンキ・フィルを駆使した演奏はシベリウスの第一人者と言われるにふさわしい確信に満ちたもの。オーケストラの美しさはまさに北欧の風土を想わせ、素朴さや民族的魅力など、自然そのものを体感することができる澄み切った空気感が全編に溢れています。

定番のベルグルンド＆ヘルシンキ・フィルの演奏が素晴らしい。感触はクールながらもどこか民族的な土くささがある。この演奏を聴いた途端に、その余りにもの奥行きの深く清涼な演奏に驚きを覚えた。奇を衒ったところが全くなく、どんなに鮮やかな音も心の内側から発せられた自然音になっている。どんなに美しいものでも、表面的に美しいだけでは心を打たれない。内面的な美しさがあってこそ、真に美しいと思う。シベリウスの交響曲は、宝石箱から溢れ出そうな音楽なのだ。

ベルグルンドはシベリウスの交響曲全集を３度にわたって録音しているが、２度目のヘルシンキ・フィルとのものが最高傑作であると言えるだろう。（人気音楽評論家：宇野功芳氏もこの2度目の録音を最も評価）シベリウスの交響曲で一番人気はなんといってもこの第２番。しかし近年は、最高傑作は第７番だという評価もあります。わずか20分程度の演奏であり、単一楽章のしかない交響詩のような交響曲。何度も聴いているうちに、フィンランドの広大な景色に、朝日か夕日がさしている風景が浮かぶようになります。どこからともなく吹いてくる風にこすれあう葉の音、野鳥のさえずり、雲の切れ間からいきなりさしこむ日の光、森を抜ける小道を歩いているうちに忽然とあらわれる湖の水面の輝き、木々の間を走り抜ける小動物などなど、大自然につつまれている感覚。心がときほぐれていきます。

国内盤、帯無し、盤面傷無し 6

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まいごちゃん

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